順位の確認
Googleマップの順位を確認する方法
飲食店が自店の表示順を正しく知る
この記事で整理すること
- ・「うちの店、Googleマップで何番目に出てるの?」
- ・順位が人によって違って見える理由
- ・自分で確認する手順と、その落とし穴
- ・毎月同じ条件で「商圏内の順位」を知るコツ
「Googleマップでうちの店、ちゃんと上に出てる?」——気になりますよね。 でも、自分のスマホで見た順位は、実はあてになりません。 まずその理由を理解すると、正しい順位の確認のしかたが分かります。 MEO診断全体の流れはMEO診断とはをご覧ください。
順位は「人・場所・ワード」で変わる
Googleマップの順位は、検索する人ごとに違います。1つの「正解の順位」があるわけではありません。主に次の3つで変わります。
順位が変わる3つの条件
現在地
検索した人が店の近くにいるほど上位に出やすい。自分の店の前で検索すれば、当然上に出ます。これがいちばん大きな要因です。
検索ワード
「渋谷 居酒屋」と「渋谷 個室 居酒屋」では順位が違う。狙うワードを決めて確認しないと、毎回バラバラの結果になります。
過去の行動
自分の店をよく見ている人(=あなた)のスマホでは、自店が上に出やすくなっています。ログイン状態や検索履歴が影響します。
ここを押さえると、Googleが順位を決める3つの要素「関連性・距離・知名度」のうち、「距離」は自分では変えられないことが分かります。 だからこそ、距離の偏りを除いて比べる「商圏内の順位」が本当に意味のある数字になります。
自分で確認する手順(4ステップ)
それでも自分で確認したい場合は、次の手順で。ただし「自分のスマホ=あてにならない」点に注意します。
- 1
狙うワードを決める(例:「エリア名+業態」)。お客さんが実際に打ちそうな言葉にする。複数あるなら1つずつ確認する。
- 2
Googleマップで検索し、自店が上から何番目に出るかを数える。広告枠は除いて数えるのがポイント。
- 3
同じワードを、店から少し離れた場所(最寄り駅など)でも確認する。現在地で順位がどう変わるかを見る。
- 4
日付・ワード・順位・確認した場所をメモに残す。毎月同じ条件で記録すると、変化が見えてくる。
落とし穴:シークレットモードでも完全には消せない
ブラウザのシークレットモードを使うと、ログイン履歴の影響は減らせます。 しかし現在地の影響は残ります。「自分の店の前で見たら1位だった」は、ほぼあてになりません。 正確に比べたいなら、現在地の偏りを除いた仕組みが必要です。
順位は「記録」して初めて意味が出る
1回だけ見ても「今たまたま何番目だったか」しか分かりません。毎月同じ条件で記録して、変化を追うことが大切です。次のような表をスマホのメモやノートに作りましょう。
| 日付 | 検索ワード | 確認場所 | 順位 |
|---|---|---|---|
| 4/1 | 金田 海鮮 | 最寄り駅 | 8位 |
| 5/1 | 金田 海鮮 | 最寄り駅 | 6位 |
| 6/1 | 金田 海鮮 | 最寄り駅 | 4位 |
※ 上記は記録のしかたの例です。条件(ワード・場所)を毎回そろえるのがポイント。
本当に知りたいのは「商圏内で何番目か」
大事なのは1回の順位ではなく、同じエリアの同業の中で自店が何番目か(商圏ポジション)です。 これは現在地の偏りを除いて比べる必要があるため、手作業では正確に出しにくい部分です。 診断ツールを使えば、店名を入れるだけで、毎月同じ条件の相対順位を自動で追えます。
商圏内の相対順位で見る
なぜ「商圏内で何番目か」が大事なのか。理由はシンプルです。お客さんは、日本全国の店から選ぶわけではありません。 自分が今いる場所の近く、つまり同じ商圏の中にある店から「どこに行こうか」と選びます。 だから比べるべき相手は、遠くの有名店ではなく同じエリアにいる同業のライバルです。 その中で自店が上位に食い込めているかどうかが、実際の集客に直結します。 全国順位や「自分のスマホでの順位」をいくら気にしても、肝心の商圏内のポジションが分からなければ、打つ手の優先順位も見えてきません。
競合との比べ方は飲食店の商圏分析のやり方、 順位が低い・そもそも表示されない場合はGoogleマップに表示されない原因で詳しく解説しています。
順位が低いときの見直しポイント
順位が思ったより低いときは、次の順で見直します。順位は「関連性」と「知名度」を上げると改善していきます。
関連性:カテゴリ・基本情報
メインカテゴリが業態と合っているか。営業時間・住所・電話番号が正確か。ここがズレていると、そもそも検索に拾われにくい。
知名度:口コミ・写真・更新
口コミ件数と返信、写真の充実度、最新情報の投稿頻度。動いている店ほど評価されます。
表示自体がない場合
オーナー登録が済んでいない、店名にキーワードを詰め込んでいる、ガイドライン違反などの可能性。基本に立ち返って確認を。
どこが弱いかを点数で把握するならMEO自己診断のやり方(10項目)もどうぞ。
「Googleマップ」と「Google検索」では順位が違うことがある
ここで意外と知られていない話をひとつ。お客さんがあなたの店を探すとき、実は2つの入口があります。 ひとつは地図アプリの「Googleマップ」。もうひとつは、ふだんネットで調べものをするときの「Google検索」です。 そして、同じ店・同じワードでも、この2つで順位が違って出ることがよくあります。 「マップでは3位なのに、検索では出てこない」——こういうことは珍しくありません。だから片方だけ見て安心するのは早いのです。
Googleマップ(地図アプリ)
地図を開いて「金田 海鮮」のように検索したときに出る並び順です。地図と一緒に店が一覧で出るので、現在地の影響をとくに強く受けます。スマホの地図アプリから探すお客さんが見ている画面はこちらです。
Google検索(ローカルパック)
ふつうにGoogleで「金田 海鮮」と調べたとき、検索結果の上のほうに地図と一緒に3件ほど店が表示される枠(ローカルパックと呼ばれます)です。ここに載れるかどうかで、地図を開かないお客さんへの見え方が決まります。
では、どちらを見ればいいのか。結論から言うと、両方ともざっと確認しておくのが理想です。 ただ、毎月きちんと記録して追いかけるなら、まずはお客さんの入口として多い「Googleマップ」を基準にすると分かりやすいでしょう。 検索のほうは「ローカルパックの3枠に入れているか・落ちていないか」だけ、たまに確認すれば十分です。 どちらの入口でも順位を底上げする考え方は同じで、店の情報を整え、口コミや写真を充実させていく地道な作業に行き着きます。 そもそも片方にも出てこないときは、Googleマップに表示されない原因を先に確認してください。
順位チェックでよくある5つの誤解
順位を気にしはじめると、多くの飲食店オーナーがハマりやすい「思い込み」があります。 ここを先に知っておくと、順位の数字に振り回されず、落ち着いて見られるようになります。よくある5つを挙げておきます。
「1位=必ず集客できる」ではない
順位はあくまで「見つけてもらいやすさ」の入口にすぎません。1位でも、写真がイマイチ・口コミの返信がない・メニューが分かりにくいと、お客さんは隣の店を選びます。順位を上げることと、来店してもらうことは別の話。順位は手段であって、ゴールではありません。
毎日見て一喜一憂しない
順位は毎日のように細かく上下します。昨日2位で今日4位でも、それ自体に大きな意味はないことがほとんどです。毎日見ると気持ちが疲れるだけで、判断もブレます。見るのは月に1回で十分。日々の数字より、月単位のおおまかな流れを見ましょう。
広告(スポンサー)枠を順位と勘違いしない
マップや検索の上のほうに「スポンサー」「広告」と小さく書かれた店が出ることがあります。これはお金を払って表示されている枠で、本来の順位とは別物です。自店や競合がここに出ていても、それは「1位」ではありません。順位を数えるときは広告枠を除いて数えるのが鉄則です。
自分のスマホの結果を真に受けない
何度もお伝えしているとおり、あなたのスマホは「自店をよく見ている人」の画面です。自店が上に出やすく補正されています。「うちのスマホで見たら1位だった」は、お客さんに見えている順位とは限りません。これがいちばん多い勘違いです。
1つのワードだけで判断しない
お客さんはいろいろな言葉で探します。「エリア名+居酒屋」「エリア名+個室」「エリア名+海鮮」など、ワードが変われば順位も変わります。たった1つのワードで「うちは何位」と決めつけず、お客さんが使いそうな言葉をいくつか確認しましょう。
大切なのは「順位そのもの」より「お客さんがどう見ているか」
順位は、お客さんに見つけてもらうための入口の数字です。 数字を追うこと自体が目的になると、本来の「来店してもらう」という目的を見失いがちです。 順位は冷静に、月単位で、いくつかのワードで見る。そのうえで、順位が上がったら写真や口コミの見せ方まで整える。 この順番を守るだけで、判断の質も、打つ手の効きもぐっと上がります。
順位は変動して当たり前——気にすべき変動の見分け方
「先週は2位だったのに、今週は5位に下がった。何か悪いことをしたのだろうか」——こう不安になる方は多いです。 でも安心してください。Googleマップの順位は、毎日のように小さく上下するのが普通です。 検索する人の現在地、その日の検索された回数、Google側の細かな調整など、いろいろな要素が絡むため、 日によって1つ2つ順位が動くのはごく自然なことなのです。下がったからといって、いちいち落ち込む必要はありません。
では、どんな変動なら気にすべきなのでしょうか。見分け方はシンプルです。「一時的なブレ」か「続いている流れ」かで考えます。
気にしなくていい変動
数日のあいだに順位が1〜3つ前後している。先週より下がったが、また戻った。こういう小刻みな動きは「ゆらぎ」であって、対策のしようがありません。見守るだけで大丈夫です。
気にすべき変動
1か月、2か月と続けて少しずつ下がっている。あるいは商圏内の同業の中で、自店だけ明らかに順位を落としている。こうした「続いている流れ」や「相対的な落ち込み」は、情報の更新が止まっている・競合が動いた、などのサインかもしれません。
だからこそ、確認のペースは月に1回の記録で十分です。 毎月同じ日・同じワード・同じ場所で順位をメモしておけば、「日々のゆらぎ」に惑わされず、「数か月の流れ」だけがきれいに見えてきます。 大事なのは1回の数字ではなく、半年・1年というスパンで、商圏内の自店のポジションが上向いているかどうか。 短期の上下に振り回されないことが、結局はいちばんの近道です。 効果が出ているかどうかの見方はMEO対策の効果が出ないときの見直し方もあわせてご覧ください。
自分で確認するか、ツールで確認するか
順位の確認には、大きく2つのやり方があります。「自分のスマホで手作業で見る」方法と、「診断ツールに任せる」方法です。どちらが正解というより、それぞれに向き不向きがあります。正直なところを並べておきます。
手動(自分で確認する)
向いている点:費用がかからず、今すぐ始められる。スマホ1台あればできる。
注意したい点:自分のスマホは現在地や履歴の偏りが残るため、お客さんに見えている順位とはズレやすい。毎月同じ条件をそろえるのが意外と手間で、記録も続きにくい。
ツール(診断ツールで確認する)
向いている点:現在地の偏りを除いた「商圏内の相対順位」を、毎月同じ条件で自動的に記録してくれる。複数ワードもまとめて追える。店名を入れるだけで手間がかからない。
注意したい点:手作業のような無料の手軽さとは違い、利用に費用がかかる。ただし記録の手間と精度を考えると、続けるなら結果的にラクなことが多い。
まずは手作業で月1回の記録から始めてみて、「現在地の偏りが気になる」「毎月そろえるのが面倒」「商圏内の同業と正確に比べたい」と感じたら、 ツールに切り替える——という順番でも十分です。 大切なのは、同じ条件で・継続して・商圏内の相対順位を見ること。 この3つさえ守れれば、手段はどちらでも構いません。 競合との並びをきちんと見たいときは飲食店の商圏分析のやり方も参考になります。
よくある質問
Q. Googleマップの順位は、なぜ人によって違うのですか?
A. 順位は主に「現在地・検索ワード・過去の行動」で変わるためです。同じ店でも、店の前で検索した人と隣町で検索した人では順位が違って見えます。だから「自分のスマホで1位だった」はあてになりません。
Q. 自分のスマホで順位を確認してもいいですか?
A. 目安にはなりますが、自分のスマホは「自店をよく見ている人」の偏った結果が出ます。確認するなら、検索ワードと日付を固定し、店から少し離れた場所でも見るのがコツです。
Q. シークレットモードを使えば正確に分かりますか?
A. ログイン履歴の影響は減らせますが、現在地の影響は残ります。完全に中立な順位は手作業では出しにくく、現在地の偏りを除いた「商圏内の相対順位」は診断ツールで確認するのが確実です。
Q. 順位が低いときは何を見直せばいいですか?
A. まずカテゴリと基本情報(関連性)、次に写真・口コミ・更新(知名度)です。そもそも表示されない場合は、オーナー登録やガイドライン違反の可能性もあります。